2011年01月11日

among the living

tvboard.jpg

製作途中のTV台です。
クライアントの意向もあり、ものすごくシンプルな箱になりました。
まだ組み手の加工も、墨付けすら終わってませんが。

私が家具を作る時に最も気を配る事柄の一つに木目の配置があります。配置と言ってもあまりピンとこないと思いますが一枚の板に見えても実は何枚かの板を奥行き方向に接いで大きな板を作ります。(上の写真では奥行き方向に3枚の柾目板を接いでいます。)私の場合大きな板を作る場合、反りを最小に押さえる為に柾目で作る事が多いのでなおさらです。また同じ木でも色調や雰囲気(木味)が違います。(※それらを最小に押さえる為に私はなるべく供木と言って一本の丸太から製材した材料を使い、一つの家具を作るようにしていますが、材料在庫が足りない場合などはなるべく近い材料を使って統一感を出すようにしています。)板ハギ(板を接いでいく事)作業の中で木目をどのように配置していくのか、もちろん板だけでなく、木で家具を作る場合に木目をコントロールする事はその家具の表情を決める重要な事柄だと考えています。

今回使用している材料は北海道産のミズナラですが、楢をはじめブナ、カシなどは柾目の場合に斑が入るのが特徴です。斑をコントロールする事は木目よりも難しく感じますが、大げさに言えばそれらの模様を使って絵を描いているつもりです。


できれば実物を見て、使って、長い時間の中で感じて欲しいですが、あまりに奥ゆかしすぎて直接的にはなかなか伝わりませんし、理解も難しい事柄だと思います。ただ、長い時間の中では大きな差になってくると思うので常にベストを探してトライして行く事が大事な事だと思います。
ただ、材料ストックが山のようにある訳ではないので自分の思い描くようにはなかなかならないのですが、制約の中でのベストを常に提示できるように精進あるのみです。

さてさて加工を頑張りますか。
posted by sitemaster at 13:22| 制作工程